個人事業主はクレジットカードかデビットカードを持つべき
個人事業主として開業したけど、経費の支払いはいまだに現金の方。また、そろそろカードでも作ろうと思うけどどれにしたらいいか迷っている方へ
本記事では、下記の内容を解説します。
- 個人事業主はクレジットカードかデビットカードを持つべき
- 本来の目的とは
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1. 個人事業主はクレジットカードかデビットカードを持つべき
1-1. クレジットカードとデビットカードの違いについて
そもそもクレジットカードは知っているけど、デビットカードって何って人向けに簡単な比較表をご用意しました。
クレジットカード | デビットカード | |
発行元 | 法人 | 銀行 |
支払日 | 翌月払い | 即時引き落とし |
支払方法 | 1回、分割、リボ払い、ボーナス払い | 1回払いのみ |
限度額 | カードの種類などで決まる | 口座残高が利用限度額 |
審査 | あり | なし |
還元率 | 1%くらい | 0.5%くらい |
キャッシング | 可 | 不可 |
実はデビットカードは2000年頃にサービスが開始されたものの、【 J-Debit 】に加盟している店舗が少なく、あまり普及されませんでした。その後、VISAやJCBの加盟店で利用できる【 ブランドデビット 】が誕生しましたが、既にクレジットカードの普及が進んでおり、デビットカードの認知が進んでいないのが現状になりました。
デビットカードは、口座残高内での利用しかできないので、ついつい買い物しすぎちゃったってことがなく、キャッシングも出来ないので、クレジットカードに対して抵抗があった方にはうれしいサービスですね。
1-2. カード決済のメリットとは
個人事業主として、カード決済にすることによるメリットは下記の通りです。
- 経理処理がスリムになる
- ポイントが貯まる
これだけかよって感じですが、これだけです。
当然、カード会社やランクに応じて、受けられるサービスやポイント還元率に違いはあります。ここで各カード会社は差別化を図っていますが、大まかなメリットとしてはこの2点に尽きます。
カード決済にすることによって、ポイントを貯めるよりも、いかに煩雑な処理を無くし、ストレスを軽減させるかだと思います。なのでプライベート用と事業用できっちり分けて使用することで①経理処理をスリムにして、②ついでにポイントが貯まる、くらいの感覚のほうがシンプルになれます。
あと、カード決済によって電子化されたデータを会計ソフトに連動させることで、経理処理が劇的に簡略化されます。会計ソフトって何?って方はこちらの記事もご参考ください。
【個人事業主向け】オススメの会計ソフト比較
あと補足程度に・・
国税(所得税、消費税など)、地方税(住民税、個人事業税、自動車税など)の支払いや、国民健康保険料、国民年金保険料の支払いも可能になりました。ただし、一部の自治体ではクレジットカード納付の対応が整備されていないため、事前に管轄の税務署や各市区町村役場に確認が必要です。
もちろんポイントも貯まりますが、反面これには納付税額に応じた決済手数料がかかります。(最初の1万円までは76円(消費税別)、以後1万円を超えるごとに76円(消費税別)が加算されます。)
国税クレジットカードお支払いサイトより
1-3. オススメのカードは
オススメはどこ?って迷われている人へ。
オススメのデビットカードというと、特にありません。還元率の差は微々たるもので各社比較するほどのものではありませんでした。ただ、起業時にやるべき事【手順をまとめました】の中の(銀行口座の開設)で解説した内容を踏まえていうと【住信SBIネット銀行】か【楽天銀行】でデビットカードを作るのがオススメです。
ここではお金の入出金・振込手数料だけに着目して比較した結果、【住信SBIネット銀行】が他行を圧倒していました。また、楽天のサービスをよく利用するなら【楽天銀行】がオススメです。
- 【住信SBIネット銀行】Visaデビット付きキャッシュカード
- 【楽天銀行】楽天銀行デビットカード(JCB)
- 【楽天銀行】楽天銀行デビットカード(Visa)
オススメのクレジットカードというと、こちらも特にありません。スイマセン。ポイント還元率や各社謳っているサービス内容を比較・検討するだけ時間の無駄です。
銀行口座と合わせる意味だけでオススメすると
- 【住信SBIネット銀行】ミライノカード(JCB)
- 【住信SBIネット銀行】ミライノカード(Mastercard)
- 【楽天銀行】楽天銀行カード(JCB)
当然、発行手数料や年会費はかかりません。また、楽天銀行カードはクレジットカードとキャッシュカードの一体型の機能を持っているので便利だと思います。
あと、既にVisaやJCBのカードを持っていて新たに作るのであれば、利用できる店舗の幅を広げるために、別のクレジット会社のカードを持っておいたほうが良いと思います。
クレジットカードとデビットカードのどちらがオススメかというと、還元率が高い分、クレジットカードの方がオススメですが、自分に向いているかどうかで判断したほうが良いように思えます。
1つでも該当すればデビットカードをオススメします。
- 使いすぎなどのお金の管理に少しでも不安を感じる
- 起業して間もないので、所得証明が出来ず審査にどうしても通らなかった人
②に関して、どうしてもクレジットカードが欲しいという方には【アメリカン・エキスプレス(アメックス)】のビジネス・カードがオススメです。
アメックスの本国はアメリカで、起業というチャレンジを高く評価してくれるため、起業したてでも入会できるビジネスカードとして有名です。
2. 本来の目的とは【まとめ】
クレジットカードやデビットカードは何十種類とあり、どれにしようか迷われると思います。各社、様々なターゲットに対し、特化したサービスを提案し差別化を図っているので迷われて当然だと思います。
ただ、起業して経理処理を簡略化して無駄な処理を省くためにカードを探している方は、ぶっちゃけどこでもいいと思います。
でも、クレジットカードかデビットカードは必須というお話でした。