起業時にやるべき事【知っておくと得する3つの事】
サラリーマンを辞めて、起業をお考えの方へ
どうやって起業すればいいか、何からやればいいか分からない。あと、始める前に知っておいたほうが良いこととかあったらついでに教えてほしい。と思っていませんか?
本記事では、下記の内容を解説します。
- 起業時にやるべき事
- 起業において知っておいてほしい事
実際に会社を退職し起業に至るまでのことをまとめました。サラリーマンから独立する方が参考にして頂ければ幸いです。
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1. 起業時にやるべき事
1-1. 公的な手続き
起業となるとハードルが高いイメージを持たれがちですが、誰でも簡単に個人事業主として開業できます。事務所(自宅)の住所を管轄している税務署に、【個人事業の開業・廃業等届出書】を提出するだけです。あと、節税にも繋がるので【所得税の青色申告承認申請書】の提出も一緒に行いましょう。たったこれだけで完了です。
ただ、会社を退職して起業となると、その他の手続きがいろいろと面倒です。
- 役所
①健康保険の切り替え:任意継続 or 国民健康保険
②厚生年金から国民年金への切り替え
③住民税の支払方法を変更
*必要なもの:年金手帳、印鑑、離職票
あと、引っ越しを伴うのであれば、役所で住民票の住所変更が必要になります。それに伴い免許証の住所変更、ガス・電気・インターネット等の切り替え、郵便物の転送の手続きもお忘れなく。
- 職安
①失業保険の手続き
*必要なもの:印鑑、離職票、本人名義の通帳・カード、マイナンバーカード
この辺も読まれている方は、注記事項として必読です。
✓ 個人事業主として起業しても再就職手当はもらえます。
ただ、様々な受給要件があるので、雇用保険説明会で確認してください。
ほとんどの要件はクリアできると思いますが、押さえておきたいポイントは
- 受給までに手続き開始後、約3か月必要
- 受給要件を満たすために、手続き開始後、約2ヵ月間は個人事業主としての業務が行えない
受給までの簡単な流れはこんな感じです。
退職→(2週間ほどで)離職票が届き、職安で手続き→(1週間ほどの待期期間の後)雇用保険説明会→(約1ヵ月が)過ぎてから→支給申請を行い、受理日から(約1か月後に)入金
例えば、既に個人事業主として業務を請け負っていたり、事務所を契約した等が該当します。不正受給に該当しますので、フライングして事業を開始しないほうが賢明です。
1-2. 銀行口座の開設
事業を行う上で銀行口座の開設は必須です。とはいえ数ある銀行の中からどの銀行にすべきか迷われると思います。そこで銀行選びのポイントとオススメの銀行をご紹介します。
個人事業主で従業員を雇ったり、将来は法人化を目指している方であれば地元の銀行・メガバンクをお勧めします。事業資金の調達や会社の近くに銀行窓口があれば何かと便利です。信用という面でも対外的に安心されると思います。
当面は個人事業主として1人でやっていく方や、フリーランスでお考えの方はネット銀行をお勧めします。私もネット銀行を利用しており、選定の時に色々迷いました。悩んだ時のポイントは以下の通りです。
- 入出金時の手数料
- ネットバンキング利用時の振込手数料
- CSVデータの取得可否
- スマホ操作
正直、銀行口座に求めるのはお金の入出金・振込手数料がどれだけ安いか、だけでしたので、そこだけに着目して比較しました。その結果がこれです。
コンビニATM出金・入金手数料 | 振込手数料 | |||||
セブン イレブン |
ローソン | ファミリー マート (E-net) |
ミニストップ (イオン銀行ATM) |
同行あて | 他行あて | |
住信SBIネット銀行 | 入金:無料 出金:108円(月2~15回無料) |
無料 | 154円 (月1回~月15回まで無料) |
|||
楽天銀行 | 入出金:216円 無料条件あり |
入出金:270円 無料条件あり |
入出金:216円 無料条件あり |
無料 | 3万円以下:165円 3万円以上:258円 無料条件あり |
|
ソニー銀行 | 入金:無料 出金:108円(月4回無料) |
無料 | 216円 (月1回無料) |
|||
イオン銀行 | – | 入出金:216円 | 無料 | 無料 | 216円 | |
ジャパンネット銀行 | 3万円未満の入出金:162円 3万円以上の入出金:無料(回数制限なし) |
– | 54円 | 3万円以下:172円 3万円以上:270円 |
||
セブン銀行 | 入金:無料 出金:108円 |
– | – | – | 54円 | 216円 |
じぶん銀行 | 入金:108円 出金:108円 無料条件あり |
– | 無料 | 3万円以下:174円 3万円以上:278円 |
||
GMOあおぞら ネット銀行 |
入金:無料 出金:108円(月2回~15回まで無料) |
– | – | – | 無料 | 154円 (月1回~15回まで無料) |
楽天のサービスをよく利用するなら【楽天銀行】、それ以外の方なら【住信SBIネット銀行】が一択です。サービスの内容面で比較するところは金利などがありますが、’手数料’という点で【住信SBIネット銀行】が他社を圧倒してました。
1-3. 営業ツールの準備
営業ツールの準備というと、起業ジャンルにもよりけりですので、ありきたりなやつを提案させて頂きます。
〇名刺の作成
名刺の作成は【ラクスル】【ビスタプリント】といろいろありますが、料金は似たり寄ったりです。単発の作業なので、キャンペーンとかでお得なところを選びましょう。考える時間がもったいないです。それよりもここでお伝えしたいことが、屋号の決定・固定電話の必要性・メールアドレスの取得など、決めなければならない事がまだまだあるということに気付くことです。
とはいえ、私は名刺作成のサイト比較に半日、名刺デザイン作成に2日も費やしました。今やるなら、Googleで(名刺、作成)検索して上位サイトに登録して、2時間でデータ作成して即入稿します。皆さんは前者にならないでくださいね(-_-;)
〇提案書の作成
提案書を作成することで、競合他社との比較を行い、自分がどのポジションでどういったサービスを展開していくかを見つめることが出来ます。
例えば【値段×品質】で競合他社と比べて自分が主張したい点は何か?ターゲットはどこなのか?どのくらいの需要が予想されるのか?等々、考えることは沢山あります。
それらを踏まえたうえで、相手が抱える問題点(問題提起)に対し、自分に何が出来るのか(具体案)を示し、その結果、相手にどういった結果(成果)がもたらされるのか、が相手の立場に立って考えた時に納得できるのであれば大まかには問題ないと思います。
2. 起業にあたり知っておいてほしい事
2-1. 資金調達の方法
初期投資や運転資金など、起業にあたりお金は必要になってくると思います。ここでは資金調達方法をいくつかご紹介します。但し、融資までに相当な時間と労力が必要です。
- ベンチャーキャピタル(法人向け)
- エンジェル投資家(個人向け)
- 創業融資(日本政策金融公庫、または民間の金融機関)
- 補助金・助成金(経済産業省、中小企業庁)
- クラウドファンディング
資金調達の方法には、メリット・デメリットが存在しますが、その中でもオススメが創業融資や補助金・助成金の申請についてです。事業内容がしっかりとしていて経営の見通しが立つものであれば融資は通りやすいです。また無担保・無保証で受けられるものや、その後の融資が受けやすくなったりするので、一度目を通しておくのも良いです。
但し、審査にはノウハウも必要になってきますので、専門に扱っている税理士事務所などに相談するのが近道だと思います。
2-2. 事業承継、マッチングサイトの利用
事業承継とは、会社の経営を後継者に引き継ぐことを言います。会社内部や身内での承継が主とされておりますが、近年では高齢化や、身内の後継者不足のために外部から受け入れをしている企業も多くなってきております。そういった企業に対し、都道府県や市区町村の地方自治体が事業承継を円滑に行うためのサポートも行っています。
2-3. 失敗しないこと
ここでいう失敗とは、起業が失敗した後、人生まで棒に振ることです。起業を考えている方には、それぞれ夢や目的が存在すると思います。それらを達成するため試行錯誤を繰り返すと思います。そこで大切なことは、リスクを最小限に抑えることです。
具体的には下記の3つを考えましょう。
- お金をかけない
- 時間をかけない
- 小さく始める
ただ、取るべきリスクとそうでないリスクを区別して、必要なところに投資しなければなりません。
まとめ:起業は簡単(但し、サラリーマン→起業は順番に気をつける事)
今回の記事のポイントをまとめます。
- 税務署に届出書を提出するだけ
- 役所、職安の手続きを最優先
- 銀行口座を準備しよう
- 提案書が作れるか自問自答してみよう
- 起業するにも、いろんな手段を考えよう
私は対外的な営業のために提案書が必要だったので作成しました。なんだかんだで1週間くらいかかったと思いますが、時間をかけながら作っているうちに、いろんな事が具体的になっていき、見えていなかった事に気付けたり出来ました。提案書が完成すると、自分の事業に具体性が出てきて、内容がはっきりするのでオススメします。
今回は以上です。